15年連れ添った元旦那と復縁希望。なぜ別れを、そして結末は?③

①、②をご覧いただいていない方は下記よりご覧ください。

2度目の食事工作

前回の食事工作から2週間後、2回目の食事工作。

それまでもお店で顔を合わせていましたので、特別な違和感はもう一切なく。

工作員が先にお店に入店しておよそ10分後、にこやかに対象者が入店。

乾杯から十分談笑したところ、工作員が切り出します。

工作員
「お恥ずかしい話、実はバツイチでして・・・」
対象者
「そうなんですか?僕もです」

これは何気ない会話ですが、テクニックです。

工作員自らを対象者に

「曝け出す」

事で対象者も話し易くなります。

そこから工作員の離婚話と、並行して対象者からの離婚についてを聞く事が出来ました。

 

リストラからケーキ屋さんへ

離婚の原因は一言で言うと

「元奥さんを思う気持ち」

まず、子供が出来なかった事に対象者は責任を感じていました。

そして、まだ30代の今であれば、奥さんは別の男性と結婚して子供が出来るのでは?

もう一点。

実は、離婚する1年以上前、会社からリストラ対象とされ、自主退社。

事情を知った会社の上司より

「とりあえず知り合いのケーキ屋で働かないか?」

奥さんへ正直に打ち明ける事ができず、最初はアルバイトとしてサラリーマン時代の時間だけ。

ケーキの主人から、間もなく廃業を検討している事を聞き、恩義を感じ引き継ぐ事に。

その頃にはパティシエの仕事に魅力を感じていました。

しかし、引き継くにしても店舗改装など大きなお金が必要。

借金を奥さんにも背負わせる事をしたくない。

事実、親や親戚に結構なお金を借りた様です。

依頼者様と相談

「話しすぎちゃったな、でも誰かに話したかったかも」

対象者からの言葉。

「また来月、飲みませんか?」

今まで誰にも言えず悩んでいた事を、工作員に吐き出した事により、対象者は工作員に信頼を抱きました。

対象者から聞いた話を依頼者様に伝えます。

依頼者様は絶句。

子供が出来なかった事、そこまで深く考えていたんだ。

リストラの事、借金の事。

確かに私に相談していたら、ケーキ屋という選択肢はなかった。

間違いなく、他の仕事に就く様、話していたと。

泣きながら

「そんなに迷惑掛けたくないって思ってたんだ・・・」

今後の工作内容などは、その④、最終話へ続きます。

※写真は全てイメージです

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